“入力デバイスがペンからワープロ・キーボードになって、より「口語に近いものが書ける」ようになった、と高橋さん。書くことの苦しみが薄れ、したがって紡がれる言葉の量は多くなる。このことは後半、橋本麻里さんが、ウォルター・J・オング著『声の文化と文字の文化』を引き合いに出して、「書き文字の文化を経た、音の文化にもどりつつある」というまとめ方をされました。「釘打ちされた印刷が、解き放たれて放流される」ように、無限に情報が流れてくる時代になったわけです。”